2008年3月31日(月)「しんぶん赤旗」
囲碁第33期新人王戦
16強 出そろう
井山抜け混戦模様か
囲碁第三十三期新人王戦(「しんぶん赤旗」主催)は一回戦が終了し、四月から二回戦に入ります。九月の決勝三番勝負に向け熱戦が展開されます。(トーナメント表)
今期は、前期新人王の井山裕太七段や黄翊祖七段ら有力メンバーが抜け、優勝争いは混戦模様と見られます。井山七段は十八歳の若さですが、七段昇段に加え、囲碁新人王戦の優勝は「一回限り」と規定が変更されたため新人王戦「卒業」となりました。
日本棋院と関西棋院それぞれの予選を勝ち上がった棋士とシード棋士を合わせた三十三人によって今年一月から本戦が開始され、16強の顔ぶれがそろいました。
出場者中の最高段位は六段です。本戦に六人が名を連ね、孔令文六段(26)と鶴山淳志六段(26)が二回戦へ。前期、井山七段と決勝をたたかった望月研一六段(24)は河英一(は・よんいる)四段(22)に敗れました。河四段は関西棋院所属棋士中ただ一人の勝ち残りです。
女性陣は、鈴木歩女流最強位(24)と万波佳奈四段(24)が勝ち上がっています。鈴木女流最強位は前期8強入り。今期はその上を目指します。謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊・女流名人(18)は、女流タイトルを連続奪取し、いま最も注目されている棋士です。活躍が期待されましたが、山田晋次四段(24)に敗れ姿を消しました。
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