2008年3月29日(土)「しんぶん赤旗」
「世論調査気にしたら政治できない」また発言
石原知事
石原慎太郎都知事は二十八日、東京都議会本会議で新銀行東京への追加出資の可決後、演壇に立って「ご心配おかけしていることを大変申し訳なく思っております。あらためておわび申し上げます」とのべました。しかし本会議終了後の議場を出てからの記者会見で、またもや「世論調査なんて気にしてたら政治なんかできませんよ」と開き直りました。
石原知事は記者会見で、日本共産党が出した不信任決議案について「そりゃ、むべなるかな(もっとも)って気がするし、政治家にとって向こう傷みたいなものだね。これ背負っていきますよ」とのべました。一方で「あえていいますけどね、世論調査の対象の人が何を知っているんですか。日本の金融全体の大枠を把握しているんですか」と世論を見下して自己弁護。おわびが遅れたことを問われると「前から責任を感じてた」といいながら、銀行の設立や運営は「一人でできるもんじゃない」と言い訳を並べ、「僕はまったくの素人だから」と語りました。
石原知事はまた、中小企業支援を理由に四百億円を追加出資する新銀行について「今までみたいな中小企業だけの融資の業務じゃ絶対もうからない」とのべました。