2008年3月29日(土)「しんぶん赤旗」
都政 任せられない
知事不信任決議案 植木都議が提案説明
日本共産党東京都議団の植木こうじ都議は二十八日、都議会本会議に提出した石原知事不信任決議案の提案理由の説明を行いました。
不信任決議案は、石原知事が十分な庁内論議をしないままトップダウンで新銀行東京の設立を強行し、都民の税金一千億円を失う結果となったことを指摘。その元凶は石原知事であるにもかかわらず何一つ責任を取らず、都民と都議会に対し必要な資料開示も拒み、四百億円の追加出資で傷口を広げようとしており、もはや知事の資格がないとしています。
植木都議は、石原知事が二期目の都知事選で公約にかかげ、一千億円を出資して設立した新銀行東京は、知事側近らがつくった「マスタープラン」通りの運営を旧経営陣に押し付け、一千億円を超える累積赤字をつくったと指摘。圧倒的多数の都民の追加出資反対の声に背を向け、「世論調査を気にしていたら政治なんてできない」とまで言って税金の無駄遣いを続ける石原都知事に「これ以上、都政のかじ取りをまかせるわけにはいかない」と不信任の理由をのべました。
自民、民主、公明、生活者ネットの四会派を代表して討論した、自民党の高橋和実都議は「辞任だけが責任のとり方ではない」などと反対。不信任決議案は日本共産党と無所属三人が賛成、自民、民主、公明、ネット、無所属(一人)が反対し否決しました。