2008年3月28日(金)「しんぶん赤旗」
狛江市予算案が可決
08年度 市民の切実な願い盛る
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東京都狛江市議会は二十七日、矢野ゆたか市長が編成した二〇〇八年度一般会計予算案(二百十四億八千四百万円)を、一部修正し賛成多数で可決、成立しました。日本共産党、社民党は明政クラブ(自民系)、公明党提案の修正案に反対し原案に賛成しましたが、民主党、生活者ネットは原案、修正案ともに反対しました。
矢野市政三期目のしめくくりとなる同予算は、財政基盤確立・強化を着実に進めながら、長年の懸案を含め、市民要望実現で大きな前進をはかるものとなっています。
予算では、被災者に加え失業や病気などで生活が困窮している人に対しての市民税の減額・免除制度をつくるなど、社会的に弱い立場にある人を守ります。子育て・教育では、新たな保育園の誘致など保育園の待機児解消に向けた対策や、児童の放課後対策の拡充、市民念願の中学校給食の九月スタートの予算も盛り込んでいます。
高齢・障害者福祉では、高齢者の虐待防止のための見守りサポーター制度や虐待防止ネットワーク会議を創設、障害者の就労を支援するための就労支援員を二人から四人に拡充し、就労支援センターを開設します。後期高齢者医療制度の四月実施に伴う健診の無料化も盛り込んでいます。
街づくりでは、木造老朽住宅に限っていた耐震診断助成をマンションなどに拡大し、コミュニティーバスの十一月運行を目指します。新たな商店街振興プランの策定など、産業振興にも力を入れます。