2008年3月28日(金)「しんぶん赤旗」
石原知事不信任案を提出へ
共産党都議団 新銀行増資強行を批判
新銀行東京への四百億円追加出資を強行しようとしている石原慎太郎知事に対して、日本共産党東京都議団は二十七日の都議会議会運営委員会理事会で、不信任決議案を提出することを明らかにしました。二十八日の都議会最終本会議に上程されます。
都議会で知事の不信任決議案が上程されるのは、一九六五年五月の東龍太郎知事(当時)に対する決議案以来、四十三年ぶりです。
石原知事がトップダウンで設立した新銀行東京は、今年三月末の見通しで累積赤字一千十六億円に及び、都が当初出資した税金一千億円が失われる事態に至っています。
それにもかかわらず石原知事は、経営破たんの責任をあげて旧経営陣に転嫁したうえ、審議に必要な資料の提出すら拒み続けたまま、大多数の都民やマスコミあげての反対を押し切って、四百億円の追加出資を強行しようとしています。
石原知事はまた、二十六日の予算特別委員会が追加出資案を可決した後の記者会見で、「世論調査なんか気にしてたら政治なんかできません」「黙って結果を見てください」と居直り、都民の批判を意に介さない態度を取っています。
二十八日の本会議では、各党の態度が強く問われることになります。