2008年3月26日(水)「しんぶん赤旗」

ブッシュ大統領

イラク駐留米軍 大幅削減せず


 【ワシントン=鎌塚由美】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は二十五日、ブッシュ大統領が残りの任期内にイラク駐留米軍の「大幅な削減は行わず、約十四万人規模」を維持する見込みだと伝えました。

 ブッシュ大統領は二十四日に、イラク駐留米軍のペトレアス司令官とクロッカー大使からテレビ会議によるイラク情勢報告を受けました。同紙に「政府高官」が匿名を条件に語ったところでは、ペトレアス司令官は、「駐留規模のさらなる削減決定の延期を提言した」といいます。

 ブッシュ大統領は二〇〇七年一月、米国世論の反対を押し切って、約二万人の「増派」作戦を強行していました。

 駐留規模は最大十七万人にまで拡大していましたが、同年九月にブッシュ氏は「増派」前の約十三万人規模に戻すことを約束。同年十二月から削減が開始され、今年六月に完了の予定でした。

 同紙は「イラクに駐留する米軍の大幅な削減に関するいかなる決定も、次期大統領にゆだねられる」ことになると述べました。



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