2008年3月26日(水)「しんぶん赤旗」
英核兵器製造施設
5000人が包囲
核廃絶を訴え
日本から被爆者も参加
【オルダーマストン=岡崎衆史】英国のイースター(復活祭)休暇最終日の24日、約5000人が核兵器製造施設(AWE)のあるロンドン西方のオルダーマストンに集まり、核兵器廃絶を訴えました。
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反核平和団体の核軍縮運動(CND)創設につながったロンドンからオルダーマストンへの平和行進から五十周年を記念して行われたもので、英国各地から駆けつけた人々が、プラカードや横断幕を掲げて施設を包囲。日本からも、原水爆禁止日本協議会(原水協)の十五人の代表団が参加しました。
集会では、運動の指導者が各ゲートを回って参加者を激励しました。広島で十四歳のときに被爆した佐藤良生さん(77)は、同時に被爆した母親や弟、妹が、原爆症やがんで死亡し、自身も胃がんにかかって手術を受けた体験を話し、「核兵器は使用も保有も許されない」と主張しました。
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原水協代表団の片山明吉団長(全国担当常任理事)は、英国と同じく五十年にわたって平和行進を続ける日本からの連帯を訴え、次回二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて、核廃絶の流れを強めるよう訴えました。
キャロライン・ルーカス欧州議会議員(緑の党)は、英政府が安全保障を理由に昨年決めたトライデント核兵器システムの更新には七百六十億ポンド(約十五兆円)の費用がかかるとし、「地球温暖化防止など本当の安全保障に当てる費用を奪っている」と指摘。「核兵器は違法で道義に反するだけでなく、浪費だ」と批判しました。
ロンドンから参加した大学生のヤスミン・シュレイアルナスルさん(19)は、「原爆の被害を実際に受けた人の話を直接聞いて、核兵器の恐ろしさをイメージすることができた。反核運動をもっと強くして核廃絶を実現したい」と語りました。
二十三日には、原水協代表団がCNDのブルース・ケント副議長とともに、平和運動で基地を閉鎖に追い込んだグリーナムコモンの米軍基地跡地からオルダーマストンまで約二十キロをデモ行進しました。代表団は、英国の核兵器の廃絶と、世界での核兵器全廃に向けて指導性を発揮することを英国政府に求める要請状をオルダーマストン核兵器製造施設管理者に提出しました。
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