2008年3月25日(火)「しんぶん赤旗」
新憲法案支持を決議
右派の地盤南部 4万5千人集会
ボリビア
【メキシコ市=島田峰隆】ボリビア南部チュキサカ県のタラブコで二十二日、同国のモラレス政権が提案した新憲法案を支持し、右派地盤の四県による新憲法反対の動きを批判する集会が開かれました。少なくとも四万五千人が参加。ボリビア国営通信が伝えました。
右派や特権層が多い東部四県は、新自由主義からの脱却を目指す新憲法案に反対し、「自治」を宣言。チュキサカ県など周辺三県を説得して巻き込み、「自治県連合」をつくろうとしています。
新憲法支持集会には、労働者や学生、女性団体などさまざまな組織の住民が参加。国営通信は、チュキサカ県内にも「自治」宣言に賛同する右派指導者がいるなか、多彩な住民が「県の真の代表者」として団結したと報じました。
集会では同県の市町村協会代表が演説。「問題は政府と国民がともに団結して解決しなければならない」「寡頭勢力が国の分断を脅しつけている時、国の統一を守る必要がある」と訴えました。
集会は、「国の統一」を守るよう呼びかけ、新憲法案を支持する決議をあげました。