2008年3月22日(土)「しんぶん赤旗」
蕨市予算案を可決
頼高市長初編成 市民要求盛り借金圧縮
埼玉
埼玉県蕨市議会は三月定例会最終日の二十一日、二〇〇八年度一般会計予算を一部修正して可決しました。特別会計予算や条例案などその他の市長提出議案三十二件は原案通り可決しました。
頼高英雄市長が「マニフェスト実現へ大きな一歩」として、はじめて編成した〇八年度予算案は▽子ども医療費無料制度の対象年齢拡大(入院分は中学卒業まで、通院分は小学三年生まで)▽JR蕨駅改札外へのエレベーター設置のための設計▽防犯灯七十五基設置(新設・建て替え)▽学校耐震化の計画的実施▽妊産婦健診の五回への拡大▽市立保育園での延長保育拡大▽国民健康保険特別会計への繰り入れ額を確保して国保税を据え置き―などを盛り込む一方、借金残高を圧縮しています。
討論で日本共産党の志村茂議員は「今まで市民要求の強いことが分かっていても予算化されなかったものが数多く予算化されている」と評価しました。
保守会派の新生会と政風会、公明、民主クラブが共同で提出した修正案は、市職員の使う自動車二台の購入費の一部を削減するもの。採決では、修正案は、日本共産党のみ反対の賛成多数で可決。修正部分以外については、全会一致で可決しました。
昨年十月から給与の30%を減額している市長に続いて副市長は10%、教育長は5%、給与と期末手当を減額する特例条例は賛成多数で可決されました。