2008年3月17日(月)「しんぶん赤旗」
高校生活奪うな
都立学費値上げ反対パレード
「お金の心配なく学校に通いたい!」―都立高校の学費値下げをもとめる会(扇谷道子代表)の青年や高校生は十六日、東京都内で学費値上げストップの集会と高校生パレードを行い、学費の負担を軽減するようアピールしました。
集会では現役の高校生らが「高い学費が払えないなどの理由で一年で二クラス分くらいの人が学校を辞めた。制服一式が十万円くらいする」「奨学金を受けても学費が足りず、バイトでぎりぎりの生活の友達がいる」などの実態を訴えました。
集会後、青年たちは「高校生の学校生活を奪わないで」「新銀行よりも教育にお金を使えー」と唱和しながら渋谷区から港区の六本木ヒルズまでパレードしました。小学校新一年生の娘の手を引いてビラを受け取った母親は、都立高の授業料が七千二百円も値上げされ年額十二万二千四百円になる計画を知り、「これ、一年間の授業料ですか。びっくりしちゃった。私立だともっとかかるんですよね。この子が高校に行くときもっと上がらないように頑張ってほしい」と話しました。
「会」が都議会に提出した請願の紹介議員となった日本共産党の古館和憲都議(文教委員長)は「都は財政力があるのに福祉や教育の予算を削っている。学び成長する権利を守るため、みなさんの思いを都議会に反映させたい」と、集会参加者を激励しました。
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