2008年3月16日(日)「しんぶん赤旗」
「車のない」街づくり
温暖化政策党調査団 独の「環境首都」視察
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【フライブルク(ドイツ)=岡崎衆史】日本共産党の欧州温暖化政策調査団(団長・笠井亮衆院議員)は十四日、「環境首都」と呼ばれるドイツ南西部フライブルク市(人口約二十二万人)で、公共交通やエコ住宅などの現状を視察しました。
午前に訪れたフライブルク市役所では、同市を代表して、ベルンハルト・シェツレ・バーデンビュルテンベルク州議会議員兼フライブルク市議会議員が一行を歓迎。続けて市交通計画課のペーター・シック氏が交通政策について説明しました。
シック氏は、路面電車などの公共交通と自転車道路の拡大を通じて、一九八二年に市民の移動手段の26%だった自転車と公共交通の利用が、九九年には45%に大幅に増えたと述べました。
市はまた、二〇一〇年までに一九九二年比で二酸化炭素(CO2)排出を25%減らす独自目標を掲げるなどして、温暖化防止に取り組んできました。
調査団は午後には、フライブルク中央駅や市南部のボーバン地区(四千七百人が居住)を訪れました。
同地区は、住宅地域の端に二百四十台の車を収容できる二カ所の共同駐車場を設けるとともに、歩道や自転車道路、駐輪場を整備するなどして、車の多くを閉め出した住宅街をつくることに成功。熱電気併給施設による暖房供給や、太陽光発電の利用、断熱加工や三重窓設置による住宅の省エネ化も進められてきました。
案内をした都市計画の専門家、ユルゲン・ハートウィヒさんは、「『車のない』、子どもたちが安心して住居の外で遊べる持続可能な町づくりによって、生活の質が大きく向上した」と語りました。
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