2008年3月15日(土)「しんぶん赤旗」
非識字克服 大きく前進
ボリビアのオルロ県
【メキシコ市=松島良尚】ボリビア国営通信によると、同国九県のうち、非識字問題を克服した初めての県が生まれました。中西部オルロ県です。十三日の記念式典にはモラレス大統領も出席しました。
オルロ県は人口約三十万人。この二年間で十五歳以上の三万二千五百十四人が読み書きできるようになりました。そのうち85%が女性です。
オルロ県はモラレス大統領の生まれ故郷です。大統領は、「村には学校がなかった。学校ができるとそこで学べる人とそうでない人の差が生じた」と回想。キューバ、ベネズエラに続いて中南米で三番目に非識字問題を今年中に、克服する決意を表明しました。
また、識字プログラムは、読み書きできるようになった人が引き続き学ぶ機会を得られる「第二段階」に入ると述べました。
モラレス大統領は政権発足直後から、キューバが開発した視聴覚識字教育システム「私もできる」で識字運動を推進。ベネズエラも援助しています。非識字八十二万人のうちこれまでに六十三万人以上がこの運動に参加し、約四十八万人が読み書きできるようになりました。