2008年3月15日(土)「しんぶん赤旗」
OIC首脳会議開幕
イスラム過激派・貧困対策協議
【カイロ=松本眞志】イスラム諸国会議機構(OIC)首脳会議が十三日、二日間の日程でセネガルの首都ダカールで始まりました。
OICは五十六カ国とパレスチナ解放機構から構成され、国連に次いで加盟国数が多い国際組織です。
会議では、OICが貧困とイスラム主義武装勢力への対応にさらに積極的に関与する課題が議題となりました。主催国セネガルのワッド大統領は開会式で、「われわれは、この問題を憲章で規定する位置にたっている。決定は加盟国代表の意思にかかっている」と発言しました。
この問題では、サウジアラビアやクウェートなど財政的に豊かな国が、国際テロ組織アルカイダが策動するサハラ以南のアフリカ諸国への援助を強化することも含まれています。サウジやリビアは、憲章問題については、今月末のアラブ連盟首脳会議の決定を待つよう求めました。
組織内での決定プロセスも主要議題となりました。文化や民族、政治体制の異なる諸国から構成されるOICでは、全会一致制が困難との意見が強く、三分の二による決定が望ましいとの声が出ています。