2008年3月15日(土)「しんぶん赤旗」
新銀行東京 報告書の公表拒否を知事容認
東京都の石原慎太郎知事は十四日の記者会見で、新銀行東京が経営不振の原因を分析した「調査報告書」の全容公表を拒み続けていることについて問われ、「そういう姿勢に銀行がならざるを得なかったことは、後で理解した」と、新銀行の拒否姿勢を容認しました。
知事は十一日の都議会予算特別委員会終了後には、「報告の抄訳じゃ、みんなフラストレーション(不満)残ると思う。実名だけ消して出したらいい」とのべていました。
石原知事は会見でまた、十一日から十四日未明にかけて行われた同特別委員会の総括質疑で、新銀行への四百億円追加出資について都民の理解を得られたかと問われ、「これはなかなか難しい」と語りながら、「議論はする余地がないところまで来ている」と、追加出資に固執する態度を示しました。