2008年3月15日(土)「しんぶん赤旗」
温室ガス
中期削減目標示せ
環境NGO 日本政府に要求
日本、英国、米国など二十カ国と欧州連合(EU)の環境相やエネルギー相らが地球温暖化対策を議論する第四回主要国閣僚会合(G20)が千葉市で始まった十四日、同会合に出席する国内外の環境NGOが共同会見し、「日本政府はCO2など温室効果ガスの中期削減の国家目標を示すべきだ」と訴えました。
会見したのは、英国の環境NGO「E3G」のジェニファー・モーガン気候・エネルギー担当理事、米国のオルデン・メイヤー「憂慮する科学者同盟」戦略・政策ディレクター、鮎川ゆりか世界自然保護基金(WWF)ジャパン気候変動問題特別顧問、大林ミカ環境エネルギー政策研究所副所長、浅岡美恵気候ネットワーク代表ら六カ国の十一氏。
鮎川氏は、ダボス会議で福田首相が表明した「クールアース構想」のセクター(産業分野)別のエネルギー効率の目標などでは「地球の気温上昇を二度に抑えることはできない」と指摘。「日本政府が二〇二〇年の中期削減目標を持つことが重要だ」と訴えました。
オルデン氏も、二〇一三年以降の削減目標について、日米政府が主張する「セクター別の目標積み上げではなく、(IPCC第四次評価報告の)科学にもとづく削減目標を持つことが必要だ」と強調しました。
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