2008年3月14日(金)「しんぶん赤旗」
“負け組生む教育改革論だ”
橋下知事に府教委が異論
大阪
大阪府の橋下徹知事は十三日、自身が掲げる“教育改革”について府教育委員会委員らと懇談しました。橋下知事が申し出たもの。
橋下知事は、選挙期間中、府立高校の学区制撤廃や、公立小・中学校全学年での習熟度別学習の実施、府が独自に実施している三十五人学級の見直しなどを訴えていました。当選後、「机上の空論だった」と発言を“修正”していましたが、この日は、これらの持論を再び展開。
府教委からは「(学区制撤廃などで)負け組が生まれる」「(習熟度別学習の)学年全部での導入は、まだ議論が残されている」などと異論も出されました。懇談後の記者会見で生野照子委員長は、「(意見が)割れたところがある。まだまだ慎重な議論が必要」だと語りました。
橋下知事は、今月五日の府議会で、府教委に対し「命じる」と発言した問題で、「行政庁の長として、完全に越権行為でした」と謝罪しました。
■関連キーワード