2008年3月13日(木)「しんぶん赤旗」
財政再建も暮らしも
長野・木曽 田中町長が予算案
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長野県の木曽町議会が十一日、開会しました。田中勝己町長は「行政報告」のなかで、「当初予算案は、一言で言うと『財政再建に取り組むと同時に、地域や町民にできる限り心を寄せた予算』であります」と述べました。新年度一般会計予算総額は、九十二億五千万円で、前年度比マイナス3・8%です。
歳出では、支所単位の地域づくりを支援するための予算や、道路・水路の維持補修のための原材料を支給する住民協働事業予算を増額します。子育て支援では、中学校卒業までのこども医療費助成の継続、新たに子育て支援センターの充実、新生児の聴力検査への公費負担、妊婦健診の拡充をはかります。
高齢者支援では、長野県が六十八、六十九歳の人を福祉医療の対象外にするもとで、木曽町は独自に継続をします。
全国的に視察が続く路線バスと巡回バス、乗り合いタクシーを組み合わせた安価の町営生活交通システムの運行に加え、買い物や観光、医療機関の相互連携に役立つように伊那市と木曽町を結ぶ連絡バスの試験運行を四月から開始します。
財政の健全化にむけて、合併後の二年間で借り換えなしの五億円の繰り上げ償還や低利への借り換えにより、新年度の公債費(借金返済)は七千万円軽減できました。さらに新年度でも繰り上げ償還等を行うなかで、二〇〇八年度決算の実質公債費比率は20・4%になる見込みです。