2008年3月12日(水)「しんぶん赤旗」
イラン核 対話解決が最良
カタール首相言明
戦争の策謀を警戒
【カイロ=松本眞志】カタールのハマド首相は十日、首都ドーハで行われた会議で、イランの核開発問題をめぐって、イランと湾岸諸国との対話が最良の策だと発言しました。
ロイター電によると、ハマド氏は「対話が重要であり、他国の安全保障の考えを尊重しなければならない」と述べ、「湾岸地域を戦争に押しやろうとする策謀を防ぐために注意が必要だ」と暗に米国を非難。「肝心なのは、われわれが国際社会のパワーゲームに利用されないようにすることだ」と強調しました。
イランが核兵器開発を行っていると批判するブッシュ米大統領は一月、湾岸諸国を訪問し、イランとの対決を呼びかけました。湾岸各国はこれを「域内に危機をもたらす」として事実上拒否しました。米国は最近でも、イランとの貿易関係を絶つように圧力をかけているとされます。
ハマド首相はまたイラク戦争に言及。「すべては不確かな調査のもとに実施された。われわれはおそらく(ブッシュ米大統領に)だまされていたのだ」と語りました。
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