2008年3月12日(水)「しんぶん赤旗」
旧経営陣に責任転嫁
新銀行破たんで石原都知事
東京都の石原慎太郎知事は十一日の都議会予算特別委員会で、知事がトップダウンで進め都が一千億円を出資した新銀行東京の経営破たんについて、「このような経営状態に陥り、追加出資が必要な事態に至ったことは誠に残念」とのべながら、自らの責任にはふれず、仁司泰正元代表執行役ら旧経営陣に責任を押しつけました。
石原知事は、四百億円を追加出資する議案を提案しているにもかかわらず、都民の税金を無駄にした元凶ともいうべき自らの責任をたな上げして、「常識を超えた営業実態」「聞く耳を持たぬ唯我独尊という姿勢ではだめだ」と旧経営陣を非難しました。
追加出資で都民の声
82%が反対
経営破たんした新銀行東京への四百億円追加出資問題について、東京都庁に寄せられた都民の声が三百五十七件に増え、82%が反対意見であることが十一日、わかりました。
都生活文化スポーツ局都民の声課の集約によると、二月十八日から三月十日までに新銀行問題でメールや電話、ファクスなどで寄せられた意見のうち、追加出資に反対する意見は二百九十三件(82・1%)でした。支持は三十一件(8・7%)、その他が三十三件(9・2%)でした。
「新銀行東京は閉鎖すべきだ」「これ以上、税金を投入することは反対」などの意見が圧倒的多数を占めています。