2008年3月9日(日)「しんぶん赤旗」

トリプラ州、左翼圧勝

議会選8議席増 4期連続で政権担う

インド


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 【ティンプー(ブータン)=豊田栄光】インド東部トリプラ州議会選挙(定数六十、任期五年)の開票が七日おこなわれ、インド共産党(マルクス主義)=CPIM=を中心とする左翼戦線が圧勝し、四期連続で州政権を担うこととなりました。同州の人口は三百二十万です。

 インドのテレビ局NDTVの開票速報によると、左翼戦線を構成する三政党は四十九議席(八議席増)を獲得し、中央政治の最大与党・国民会議派は十議席(三議席減)。国民会議派と共闘したトリプラ先住民族党(INPT)は一議席(五議席減)に後退しました。

 選挙の争点の一つとなったのはテロ対策。国民会議派と組んだINPTは、トリプラ州へ移住したベンガル人を敵視している武装組織と関係が深い政党です。

 カラートCPIM書記長は「国民会議派は過激派を勇気づける政党だ。テロ根絶を訴えながら共闘するとは二重基準だ」と批判しました。国民会議派とINPTが議席を減らしたことから、左翼の主張が受け入れられたとみられます。

 トリプラ州では一九七八年に初の左翼州政権が誕生しました。八八年に一度下野しますが、九三年に州政権を奪還し、現在まで維持しています。左翼は中央では国民会議派のシン政権を閣外から支持していますが、同州では真っ向から対決する関係です。


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