2008年3月8日(土)「しんぶん赤旗」
米軍新基地
追加資料公開求める
アセス方法書 沖縄県に県民会議
沖縄県名護市辺野古沖の米軍新基地建設で政党や平和団体、労働組合などでつくる「基地の県内移設に反対する県民会議」は七日、県庁を訪れ、環境影響評価(アセス)方法書の追加・修正資料の公告・縦覧などを要請しました。
追加・修正資料は、アセス方法書に対する知事意見を受けて沖縄防衛局が提出。四日に同資料に対する意見を県が沖縄防衛局に送付しました。
同資料は約四百ページに及び、専門家からはアセス法が定める方法書の出し直しが求められる大幅な変更に該当するとの意見が上がっています。
要請に応対した県環境政策課の下地寛課長は「再度追加・修正資料を出した上で協議させてほしいとの知事意見を踏まえたもので、公告・縦覧はできない」と回答。アセス法の手続き上ない、追加・修正資料の提出を求めて対応していることに理解を求めました。
県民会議メンバーの真喜志好一さんは「陸上部を飛びうるなどとまさに追加・修正してきたわけだから方法書の公告・縦覧からやり直しすべきだ。(アセス法や条例を)厳密に解釈すれば改めて住民意見も聞けて知事意見も出せた」と県の対応を批判しました。
同日、提出した要請文では公告・縦覧のほか(1)米軍新基地建設に反対する(2)豊かな生態系の破壊回避のためにも建設しないことを含めた代替案を検討する(3)「現況調査」(事前調査)を中止させる(4)ジュゴン等の複数年調査を明確に表記させる―ことなどを求めました。
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