2008年3月7日(金)「しんぶん赤旗」
後期高齢者医療制度
撤回へ力発揮しよう
小池氏あいさつ 民医連が総会
全日本民主医療機関連合会(全日本民医連、肥田泰会長)の第三十八回定期総会が六日、八日までの予定で横浜市内で始まりました。
運動方針を提案した長瀬文雄事務局長は、医師・看護師の増員を求める署名も百万筆集め、国会でも全会一致の決議となるなどの成果をあげたことを報告。後期高齢者医療制度の問題について、「制度の中止・撤回を求める署名も全日本民医連として百万筆以上集め、四野党が共同して廃止法案を提出する力になった。わたしたち民医連の運動が世論を確実に変えてきている」と強調し、世論と共同のたたかいを大きく広げて、中止・撤回を必ず勝ち取ろうと呼びかけました。
また、今総会で提案した、軍事費や税金の無駄遣いを改め、その分を社会保障・医療費にあてる医療・介護制度再生プランについて、「『再生プラン』を練り上げ、国民の中に持ち込んで、共同の力で新しい日本をつくりあげていこう」と訴えました。
日本共産党の小池晃参院議員が連帯のあいさつをしました。
小池氏は、後期高齢者医療制度の廃止法案を国会に提出したことにふれ、「国の社会保障・医療費の抑制政策で毎年二千二百億円の予算削減を続けているが、世論と運動の広がりのなかで政府も見直しを言い出した。国民の医療といのちを守るたたかいをいっそう前進させよう」と呼びかけました。
討論では、東京大気汚染訴訟や福岡での薬害肝炎訴訟のたたかいで果たした民医連の役割について報告がありました。
医療崩壊をくいとめるとりくみについて報告が相次ぎ、各地で憲法を守る「九条の会」の活動や平和運動にとりくむ青年の奮闘ぶりが生き生きと話されました。