2008年3月6日(木)「しんぶん赤旗」
民法改正求め超党派
石井氏あいさつ 選択的夫婦別姓など訴え
選択的夫婦別姓制度や婚外子相続差別撤廃を盛り込むよう、民法改正を求める集会が五日、国会内で開かれました。自民、民主、公明、社民の各党議員とともに、日本共産党の石井郁子衆院議員、紙智子、仁比聡平両参院議員が出席し、連帯と激励のあいさつを述べました。
民法改正をめぐっては、一九九六年、法務省法制審議会が結婚、離婚に関する民法改正要綱を答申。再婚禁止期間の短縮、選択的夫婦別姓、婚外子相続差別廃止や結婚最低年齢見直しなどが盛り込まれました。
日本共産党は九八年以来、他の野党と共同で毎国会に改正案を提出してきましたが、政府・与党の反対でいまだに実現していません。
集会で、主催した「mネット・民法改正情報ネットワーク」の呼びかけ人、戒能民江お茶の水女子大教授は、「EU(欧州連合)やアジアでは多様な生き方が選択できる社会づくりに向けて法制度が変わっているなかで、日本だけが、個人の尊厳を法的に尊重する仕組みができていない」と指摘。「今国会では与野党の枠を超えて、法改正の大きなうねりをつくってほしい」と訴えました。
石井氏は、「民法の改正は、男女平等と個人の尊厳を守り、憲法の理念を生活の中にしっかりいかしていくことであり、日本の民主主義の証しとなるものです」と強調。「みなさんと力を合わせて、前向きにすすめていきたい」とあいさつしました。
集会は、今国会での法改正実現を求める「アピール」を採択。全国各地から参加した市民団体の代表らが、各党代表に請願署名を手渡しました。