2008年3月5日(水)「しんぶん赤旗」
米軍機
低空訓練 県都で多発
群馬 人口密集地に集中
前橋市など群馬県上空で今年一月多発した米空母艦載機による低空飛行について地元の平和委員会などでつくる調査団は四日、群馬県庁で訓練の実態について記者会見しました。
調査は軍事リポーターの石川巌さん(元朝日新聞記者)や岩手県、神奈川県、広島県で米軍機の低空飛行、夜間離着陸訓練に反対している平和団体のメンバー、群馬県平和委員会などが協力して行ったもの。三、四両日に前橋、高崎、渋川の各市で、住民からの聞き取りなどの調査をしました。
記者会見で広島県の「米軍機の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会」の岡本幸信事務局次長は、爆音に驚いて逃げようとした住民や、機影が地上から肩幅ほどの長さに見えたなどの証言を紹介しながら、「人口密集地の県都上空でこれだけ集中して行っているのに驚いた」とのべ、自衛隊の訓練空域の設定とその管制を米軍が握っている問題を指摘しました。
石川氏も「県庁所在地上空というのは、いままでにない。訓練のターゲットが変わってきている」とのべました。
群馬県平和委員会の小田暁夫事務局長は、調査結果を受けて、県や関係自治体へも申し入れ、低空飛行の即時中止を求めていく考えを明らかにしました。
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