2008年2月25日(月)「しんぶん赤旗」
9条ピースウオーク出発
広島
五月四日に「9条世界会議」が開かれる千葉・幕張に向け広島市中区の原爆ドーム前を出発し、憲法第九条の大切さをアピールして行進を続ける「9条ピースウオーク」が二十四日、スタートしました。
ドーム前で約三百人が参加したスタート集会では、五月五日に広島市で開かれる「9条世界会議ヒロシマ」の共同代表で広島市立大学広島平和研究所所長の浅井基文、同ウオーク実行委員会共同代表で一橋大学大学院教授の浅見靖仁の両氏があいさつ。浅見氏は「この行進は誰かに抗議するためのデモではない。九条のよさを普通の人たちに優しいイメージで話し掛けるパレードだ」と述べました。アメリカやベトナム、イラクから来日した外国人からスピーチがあり、幕張までの七十一日間を歩き通す日本山妙法寺の加藤行衛上人(67)は「広島でさく裂した原爆は人類の究極の暴力だ。それに打ち勝つのは非暴力であり、戦争放棄の九条の心を持って歩いていきたい」と決意を表明しました。
参加者は「イージス艦衝突事故の真相究明と日本政府の九条を順守した安全保障政策を求めます」との集会アピールを採択。九条の条文をベートーベンの「第九」(交響曲第九番)のメロディーに乗せた「第九で9条」を歌ったりしながら行進しました。
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