2008年2月22日(金)「しんぶん赤旗」
平和の願い 共産党に
基地ない日本 志位委員長訴え
横浜の演説会
|
二十一日に志位和夫委員長を迎え横浜文化体育館で開かれた日本共産党大演説会には、四千七百人が参加しました。はたの君枝、笠木たかし、藤井みどり、むねた裕之各衆院比例南関東ブロック候補と神奈川県の小選挙区六候補が衆院南関東ブロックで二議席を絶対確保する決意をのべました。
志位氏は、党綱領の立場と情勢が響き合い、党の主張が政治を動かしている様子を縦横に解明し、行き詰まりのきわみに陥った自民党政治に代わる新しい政治を起こすための総選挙勝利へ大きな支援を訴えました。
「ルールなき資本主義」の問題では、人間を“消耗品”のように使い捨てにしている日雇い派遣などの実態を国会で政府に突きつけ、福田康夫首相も「決して好ましいものではない」と初めて認めたことを紹介。「それならば、安定した仕事を保障するため、労働者派遣法の改正に踏み切るべきではないか」と訴え、大きな拍手に包まれました。
政府が四月実施をねらう後期高齢者医療制度は、高齢者はいずれ死ぬとばかりに、七十五歳以上の国民を差別し、医療費を削減するものだと告発。志位氏が、政府の本音をしめした審議会報告を紹介すると、会場からも「ふざけるな!」と怒りの声があがりました。志位氏は「お年寄りを敬い、苦労に報いる社会にしてこそ、すべての人たちが人間として大切にされる社会になる」と力説し強い拍手を受けました。
志位氏は、米海兵隊による沖縄での女子中学生暴行など相次ぐ犯罪に強く抗議し、「『再発防止』というなら、基地の撤去しかない」と強調。政府が「米軍再編」で、さらに“殴りこみ基地”を強化しようとしていることを厳しく批判しました。
横須賀市では原子力空母の配備の是非を問う住民投票条例の制定を求める二度目の運動が始まっていることを指摘、「全国が連帯して基地のない日本のために力をつくそう」「平和の願いは、反戦平和をつらぬいてきた日本共産党に」と訴え、大きな拍手に包まれました。
志位氏の訴えに先立ち、米兵に妻を殺害され裁判をたたかっている山崎正則さんが「横須賀市民が殺されたのに空母を入れようとしている。断固として空母を拒否し、基地をなくすためにも頑張ってたたかいたい」とあいさつ。会場の一角から「怒」と書かれた紙がいっせいにあがり、米軍の横暴に抗議する連帯の気持ちを表しました。
はたの君枝衆院比例候補は「神奈川でも沖縄でも米軍基地があるための悲劇が後を絶たない。アメリカに付き従い、県民に苦しみを押し付けることはもうやめさせよう」と力を込めました。
一月に初当選した森英二葉山町長が「戦争反対を貫き、日本で一番清潔な党、自民党の政治に代わるプランをしっかり持つ日本共産党が国政の場で大活躍されることを心から願っています」とメッセージを寄せました。