2008年2月18日(月)「しんぶん赤旗」
雇用・社会保障・農業
希望ある未来を日本共産党とともに
山梨で志位委員長が訴え
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「日雇い派遣の話はひとごとだと思えなかった」(三十歳フリーターの男性)。日本共産党山梨県委員会は十七日昼、山梨県昭和町のアピオ甲府で志位和夫委員長を迎えた演説会を開きました。演説会のお誘いをしてきた農業団体の関係者や、演説会の立て看板を見て初めて参加した青年を含め県下各地から参加した千人が、日本共産党の綱領の立場と政治転換の展望を語る志位委員長の話に耳を傾けました。
志位氏は、日雇い派遣など雇用の規制緩和で労働者使い捨てや社会保障切り捨てなど「ルールなき資本主義」と、犯罪を繰り返す米軍部隊を抱えたアメリカいいなりの基地国家日本の「二つの異常」を、国会質問の模様もまじえて解き明かしました。そして、どの問題でも共産党の立場と国民の願いが響きあっていると強調しました。
志位氏は「山梨では果樹農業が盛んだが、お米の役割も大きい。果樹にもお米と同じ問題が表れている」とのべ、地方での格差と貧困の深刻な広がりの一つとして農業問題を取り上げました。
生産価格一俵あたり一万六千八百二十四円を二千円近くも下回る一万四千八百二十六円の生産者米価で「全国の農村はがけっぷちにある」と告発。五百ミリリットルのペットボトルの水が百三十七円なのに、コメ五百ミリリットルは九十一円にしかならないと紹介すると「えー」とどよめきがあがりました。
志位氏は「農業の立て直しは農家の存亡にとどまらず、日本国民の存亡、国土と環境の存廃にかかわる大問題だ」と提起し、WTO農業協定にあわせてコメの価格保障をやめ市場任せにした政府の失政を批判しました。
そのうえで、(1)農産物の価格保障と所得補償を組み合わせて農家が安心して農業に打ち込める制度にする(2)家族経営の支援をはじめやる気のあるすべての担い手を支援する(3)無制限な輸入自由化をやめて自国民のための食料・農業政策を決める「食料主権」を確立する―という三つの改革を示し「この改革を進める立場で頑張りぬきます。『農業守れ』の声を日本共産党にお寄せください」と呼びかけました。
志位氏は、日本の政治のゆきづまりを自民党が民主党との「大連立」で“打開”しようとしていると指摘し、ムダな道路建設の継続、海外派兵の恒久化、消費税増税という自民、民主両党に共通する流れに正面から対決し、新しい政治を推進する決意をのべました。
衆院比例南関東ブロックのはたの君枝予定候補は、くらしや医療、原油高騰問題などで県民との共同が進んでいることを紹介し「子どもや若者の未来のため国会で働かせてください」と訴えました。えんどう昭子予定候補(山梨1区重複)は農業関係者と懇談するなかで日本共産党の政策に共鳴する意見が出ているとのべ「くらし応援の政治に変える先頭に立って頑張ります」と決意表明しました。
市川三郷町から参加した男性(58)は「共産党の主張と情勢が響きあうというのはその通りだと思う。私自身もマッチする点が多い。米軍の問題も話されていたが本当に『思いやり』というなら国民のために思いやる政治をすべきです。共産党に頑張ってほしい」と話していました。