2008年2月16日(土)「しんぶん赤旗」
スパイ衛星 撃墜を計画
米政府 制御不能 落下の危険
【ワシントン=西村央】米政府は十四日、制御不能となり三月上旬にも地球に落下する恐れのある米軍のスパイ衛星について、ミサイルで撃墜する計画であることを明らかにしました。
国防総省での会見で、ジェフリー国家安全保障担当大統領副補佐官が述べました。撃墜はブッシュ大統領の決断によるものとしています。統合参謀本部のカートライト副議長は、スパイ衛星の撃墜にはイージス艦からミサイル三発を発射する方針であることを明らかにしました。
このスパイ衛星は二〇〇六年十二月に打ち上げられたもの。電力が途絶し、制御不能に陥っています。燃料として人体に有害なヒドラジンという物質を積載しています。