2008年2月15日(金)「しんぶん赤旗」
沖縄米兵少女暴行
県議会が抗議決議
沖縄にいる米海兵隊員の少女暴行事件に関して、沖縄県議会は十四日、駐日米国大使や在日米軍司令官ら米軍にたいし、強く抗議する決議を全会一致で可決しました。県議会代表が十八日と十九日に米大使館などに抗議行動をする予定です。
抗議決議では、同事件について、「人間としての尊厳をじゅうりんするきわめて悪質な犯罪であり、県民に強い衝撃と多大な不安を与えている」として、「特に、被害者が無抵抗な少女であることを考えれば断じて許すことができない卑劣な行為」と批判しています。
同決議は、被害者や家族への謝罪と完全な補償、県民の目に見える形で実効ある再発防止策を図ることのほか、米軍基地のいっそうの整理縮小や海兵隊を含む米軍兵力削減の推進を強く要求しています。
県議会はあわせて、福田首相ら日本政府に、同様のことを要請する意見書を可決しました。
仲里利信議長は、可決後に、今回の決議について「(県民の怒りの)マグマが爆発したような決議だと思う」とのべたうえで、今後について「県議のなかには県民大会を開いて全国民や政府にアピールすべきだという意見もあるが、県下の市町村の決議状況の推移をみながら、やらないといけないと世論が高まれば率先してやる考えに変わりはない」ことを明らかにしました。
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