2008年2月14日(木)「しんぶん赤旗」
ロンドン「混雑税」増税へ
CO2排出多い車両 1日5千円に
【ロンドン=岡崎衆史】リビングストン・ロンドン市長は十二日、市中心部と西部に入る車両を対象にした同市の「混雑税」の見直しを発表しました。二酸化炭素(CO 2)排出量の多いスポーツカーや四輪駆動車などを利用する場合、現在の約三倍に当たる一日二十五ポンド(約五千二百五十円)の支払いを義務付けます。十月二十七日から実施する予定です。
同市は、二〇二五年までにCO 2排出量を一九九〇年比で60%削減することを市独自の温暖化防止目標としています。今回の措置がその達成に貢献することを期待しています。
二〇〇三年二月に導入された「混雑税」は現在、平日の午前七時から午後六時に市内に入る車両について、一日八ポンド(約千六百八十円)の支払いを義務付けています。
今回発表された措置は、車両のCO 2排出量に応じて、支払い料金を変更するというもの。一キロメートル走行当たりのCO 2排出量が二百二十五グラムを超える車両には、一日二十五ポンドの支払いを義務付け、反対に排出量が百二十グラム未満の車両は無料となります。両者の中間の車両についてはこれまで通り八ポンドの支払いとなる予定です。
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