2008年2月14日(木)「しんぶん赤旗」
新銀行東京
追加出資はするな
共産党議員団 都に申し入れ
日本共産党東京都議団は十三日、破たん状態にある新銀行東京が数百億円に及ぶ追加出資の要請を検討している問題について、都がいかなる追加出資も行わず、ただちに破たん処理に踏み出すよう、石原慎太郎知事あてに申し入れました。
申し入れた渡辺康信団長、吉田信夫幹事長は、同行が石原知事の肝いりで都が都民の税金一千億円を出資し、開業後二年半の二〇〇七年九月中間決算で九百三十六億円の累積損失を出していること、中小企業への貸し出しが融資の半分以下にとどまり、「中小企業のための銀行」という設立趣旨とかけ離れていることを指摘。ただちに第三者機関を設置して破たん処理に踏み出し、預金者と中小企業の保護に万全を期すこと、設立を主導した石原知事の責任を明確にするとともに、今後の処理方針を都民、都議会に説明することを求めました。都知事本局の長谷川均秘書部長は「申し入れは承りました。知事に伝えます」と答えました。