2008年2月10日(日)「しんぶん赤旗」
民営化で保育の質低下
全国から父母集い交流
名古屋
「子どもが輝く今と未来へ つながれ 子育ての輪」をテーマに、公立保育園の民営化問題など情勢を学び、互いにつながり合おうと、名古屋市内で「全国父母交流会inあいち」が二日間の日程で始まりました。初日の九日は全体会が開かれ、全国の父母、保育士ら約七十人が参加しました。主催は愛知保育団体連絡協議会と同交流会実行委員会。
明星大学教授の垣内国光さんは「どんな子どもに育ってほしい?」と題して講演しました。そのなかで、政府の政策は親の願う子育てに真っ向から反すると批判。その一つが公立保育園の民営化だとのべました。
垣内さんは、民営化がもたらすものは保育の質の低下と人間のきずなを壊すと指摘。「父母は子育ての主権者としてつながり合い、保育制度や保育士を守ってほしい」と話しました。
愛知県の保護者が現状報告しました。名古屋市で最初に民営化された保育園に四番目の子どもを通わせていた母親は「いまでも思うことは、民営化されていいことはないということ。子どもの笑顔を曇らせてしまうものだった」と振り返りました。同市が新たに三園の民営化を進めていることに触れ、「私たちのやってきた運動を生かし、協力していきたい」と語りました。
父母と子どもたちが「なごやのほいくえんがたいへんだがね」と題して民営化問題の構成劇を披露しました。