2008年2月7日(木)「しんぶん赤旗」

消費者は手作り志向へ

ギョーザの皮売れ行き増


 中国・天洋食品製の冷凍ギョーザ中毒事件で食の不安が広がる中、ギョーザの皮が売れ行きを伸ばしているようです。

 静岡市の製麺(せいめん)業者は「これまで二百か三百枚だった注文が、二月に入って九百枚ほどになりました。七日はすでに千七百枚の注文が入っています。中毒事件の影響でしょうか」と話します。名古屋市の製麺業者も「二月になって『自分で作った方が安心だから』と買い求めに来るお客さんがいる」といいます。

 一連の騒動を受け、家庭での手作り志向が広がっているようです。東京都北区の食品店でも「ギョーザの皮は最近、よく売れていると思いますよ。国産のショウガもよく出ています」といいます。

 そのいっぽうで、東京都中華麺製造業協同組合は「組合員の業者のもとにはギョーザに限らず卸先のスーパーなどから『中国製の原料を使っていないか』という問い合わせが多数来ています。原料からまったく中国製を除くのは難しく、対応に苦慮している」と、思わぬギョーザ中毒の余波に戸惑っています。


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