2008年2月7日(木)「しんぶん赤旗」

米軍板付基地返還を

23団体 米領事館などに申し入れ

福岡


 福岡空港内にある米軍板付(いたづけ)基地の建物が老朽化し今年六月末までに一部解体される計画について、日本共産党県委員会、「平和とくらしを守る福岡県革新懇」など二十三の平和・民主団体は六日、九州防衛局、米領事館に対し、建物の解体を機会に同基地の全面撤去・返還を求める申し入れを行いました。日本共産党の田村貴昭、しのだ清、小林とき子の衆院九州・沖縄ブロック三比例候補が同席しました。

 申し入れ書などによると、米軍板付基地は福岡空港の国際線ターミナル南側に隣接しています。朝鮮戦争やベトナム戦争時は同基地や博多港が米軍専用とされ米軍機の墜落や米兵による婦女暴行、強盗など甚大な被害を受けました。現在も同空港の滑走路を使用し、年間百機程度の米軍輸送機などが飛来し、弾薬を含む軍用物資を長崎県の佐世保まで陸送しているといいます。

 今回の計画は、米軍専用区域(約二万二千平方メートル)にある老朽化した倉庫の三分の二を解体、更地にするもの。昨年十一月、九州防衛局が板付基地返還促進協議会(川口浩会長・福岡市議会議長)に通知していました。

 応対した九州防衛局企画部地方調整課の担当者は、解体された跡地について「(米軍が)利用する計画がある」とのべ、「ただちに全面返還は困難だ」と回答。「返還を求め引き続き(米軍と)話し合っていく」としました。

 一方、米領事館は面会を拒否。申し入れ参加者らはブッシュ大統領あての要望書を警備員に手渡し、その後、領事館前で板付基地の全面撤去・返還、今月十一日に博多港に入るミサイル巡洋艦プリンストンの入港拒否を求めて唱和しました。



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