2008年2月5日(火)「しんぶん赤旗」
米艦船入港認める
外務省が再三「圧力」
共産党が撤回申し入れ
小樽市
商船を優先させ米艦船の港湾施設使用を断っていた小樽市で四日、外務省から「圧力」とも取れる問い合わせがくり返し行われた後、商船の入港予定が変更になったとして、米海軍第七艦隊の旗艦「ブルーリッジ」が入港を強行することが明らかになりました。
ブルーリッジの小樽港入港は七日から十一日。同第七艦隊のイージス艦「ジョン・S・マッケイン」は、隣接する石狩湾新港(小樽・石狩市)に六日から入港予定です。
小樽市は、ブルーリッジが接岸可能なバースをすべて商船が使用するとして、受け入れない方針を発表していました。これにたいして外務省や国土交通省は、小樽市に電話で何度も事情聴取を行い、外務省日米地位協定室長が東京から同市まで出かけて、山田勝麿市長、総務部長、港湾部長らと面会しました。
八―十四日に入港予定だったパナマ船籍の貨物船が十八日以降に遅れると連絡が入り、四日、ブルーリッジが再度バース手配を要求し、小樽市は入港を認めました。
日本共産党小樽地区委員会(千葉隆委員長)と小樽市議団(北野義紀団長)は四日、ブルーリッジへの港湾施設使用許可の撤回を求める申し入れを小樽市に行いました。
圧力許すな 原水協求める
日本原水協、北海道原水協、小樽原水協は四日、山田市長に緊急に申し入れました。(1)商業港として商船を優先する態度を堅持し、政府と外務省による圧力を許さず、入港を認めない(2)「非核平和都市宣言」に立脚し、核兵器搭載の有無の証明書を提出させる非核神戸方式を取り入れる―を求めています。
石狩市平和を守る連絡協議会(舛甚秀男代表)は六日朝、石狩湾新港で抗議集会を、米空母寄港反対連絡会と小樽地区労連は七日朝、小樽港で抗議集会を開きます。
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