2008年2月4日(月)「しんぶん赤旗」
中国製ギョーザ中毒に消費者は
安全・安心どう確保 輸入検査の強化を
発端の店舗で聞く 千葉
中国製冷凍ギョーザ中毒が発覚して最初の日曜日となった三日、事件の発端となったコープ花見川店(千葉市花見川区)の買い物客の思いを聞きました。
大雪の中の節分となったこの日。同店では、事件を受け、予定していた豆まき行事を中止しました。買い物客に事件の経過報告と天洋食品製の商品回収を呼びかけるチラシを配っていました。
組合員などから「中国製製品が怖くて食べられない」「安心だと信頼していた生協でなぜこんなことが起きたのか」という苦情や、「大変だろうが頑張って」との激励の声も寄せられているといいます。
事件の一連の報道を受け買い物客に共通するのは「こんなに中国製品が多いのか」という驚きです。すぐそばの団地に住む主婦(65)は「原因の究明をちゃんとして、日本と中国でよく話し合ってお互いにいい方法を見つけてほしい」と話します。
公務員の男性(55)=東京都江戸川区=は「安さと効率ばかりを優先しすぎるあまりに日本は食料自給率が低下し、雇用の場が国内から減ったと思う。日中両国の悪い所が出てきたのが今回の事件」といいます。
「届けがあったのに千葉市の保健所が検査しなかったのはおかしい」と行政の対応を指摘するのは自営業の女性(58)です。「東京都がファクスをちゃんと送っていなかったのも変。送ったら確認の電話をするくらい当たり前のこと。第二、第三の被害を防げたかもしれないのに」と話します。
会社員の男性(30)は「輸出入の検査機関の体制を強化してほしい。今回は、そこの抜けていたところが出たと思う」。
近所のマンションに住む主婦(35)は「冷凍食品は必需品。店頭にあるから『安全なんだ』と信じて買うしかないのが現状だと思います。一次加工を海外でしても日本で二次加工した場合、表示に海外のことが書かれないと聞きます。表示をしっかりしてほしい」と話していました。