2008年2月4日(月)「しんぶん赤旗」
米軍再編
市民の力集め打開
岩国市長選告示 井原氏が訴え
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米軍艦載機の移転問題を最大の争点に、山口県岩国市の市長選挙が三日告示(十日投票)され、前市長の井原勝介氏(57)=無所属=と自民党前衆院議員の福田良彦氏(37)=無所属=の二人が立候補しました。
井原候補は、長山公園で第一声をあげました。出発式にはシンボルカラーの黄色いリボンをつけた支援者ら千人が参加しました。
井原候補は、選挙戦を、国による市庁舎建設補助金カットと「夕張のように財政が破たんする」などの誹謗(ひぼう)・中傷の二つの「偽り」に対する正義のたたかいと強調し、「私をおろせば国はなんでもできるようになる。そのために送り込まれてきた」候補とのたたかいだと語りました。
井原候補は、「岩国の未来と子どもたちのことを考えると、“来るものは来る”といってお金をもらうようなことは私にはできない」と改めて表明。艦載機問題を福田首相と直談判して、早期解決をはかると語り、「市民のみなさんの意思を再統一し、岩国にたちはだかる米軍再編問題を打開したい」と訴えました。
労働組合や民主団体でつくる「住民投票を力にする会」も井原氏の勝利をと、法定ビラ配布や対話などに全力をあげました。
福田陣営には主催者発表で二千人が参加。自民県議や公明党市議の姿がありました。福田氏は「二月十日は、岩国再生を勝ち取る」などと決意をのべましたが、基地や暮らし、財政の問題など政策の話はいっさいありませんでした。
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