2008年2月3日(日)「しんぶん赤旗」
横田基地強化と対決
周辺住民がシンポ
東京
東京の西多摩地域の五市一町にまたがる米軍横田基地について考えようと、地域住民でつくる実行委員会が二日、羽村市コミュニティーセンターでシンポジウムを開きました。
“米日戦争司令部が活動開始―いま、住民は、地域は、何をすべきか”をテーマに、約二百三十人が参加しました。
主催者として、あきる野九条の会の瀬沼辰正代表世話人は、「シンポジウムを憲法九条を生かす第一歩に」と訴えました。
日本共産党の小泉親司中央委員会基地対策委員会責任者、松村友昭都議、松山清前福生市議、横田基地訴訟の盛岡暉道弁護士の四氏がパネリストとして発言しました。
小泉氏は、首都に広大な米軍基地がある異常を指摘。日米共同司令部設置など横田基地での米軍再編が、日本に広大な地域での軍事分担を押し付け、アメリカのためのミサイル防衛の中心となるものだと批判しました。
松山氏は、福生市の意見募集で米軍再編反対の意見が多数を占めていることを報告。松村都議は、石原慎太郎都知事の推進する「軍民共用化」が全面返還を遅らせるものだと指摘しました。盛岡氏は、一日の平均飛行回数が十五年前の半分以下になる一方で、司令部機能が強化されていると述べました。神奈川県のキャンプ座間の強化に反対したたかっている座間市の中沢邦雄市議が特別報告し、ともにたたかう決意を表明しました。
町田平和委員会事務局長の女性(26)は「戦争のための基地強化がすすんでいることを実感しました。平和とくらしを守るためにも基地をなくしていかなければ」と話していました。
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