2008年2月3日(日)「しんぶん赤旗」
子どもの選別やめて
東京で集会 憲法生かす教育へ
「とりもどそう東京に! 憲法が生きる教育を」を掲げた集会が二日、東京都千代田区の日本教育会館で開かれ、七百人が参加しました。教職員、父母、市民などでつくる実行委員会が主催しました。
浜林正夫実行委員長が主催者を代表しあいさつ。詩人のアーサー・ビナードさんが「『アリバイ販売』―時代の空気の作り方について」と題して講演し、「怒りを言葉に置き換える『堪忍袋』を、世界の国民が持てば戦争は避けられる。日本には日本国憲法という立派な堪忍袋がある」と語りました。
戯作者の松崎菊也さんもトークと声帯模写で、自民党政権の「構造改革」路線を痛烈に皮肉り、参加者の爆笑を誘いました。
教職員らが次々登壇し、「『できる子・できない子』を選別し教育内容に格差をつける教育をやめさせ、どの子も大切にする教育を」「『日の丸・君が代』強制で学校を上意下達の場にするのは許せない」「都立障害児学校の統廃合や寄宿舎の廃止はやめて」などと訴えました。
集会は「学園、職場、地域、分野で憲法改悪に反対し、子どもと教育を守る共同をいっそう広げよう」とするアピールを確認しました。