2008年2月3日(日)「しんぶん赤旗」
後期高齢者医療制度
命を差別 中止・撤回を
北海道で1000人が怒りのデモ
「いのちを年齢で差別する後期高齢者医療制度は中止・撤回せよ」。久しぶりに青空となった札幌市で二日、唱和が響きました。「怒りの道民集会」。「こんなむごい制度の実施は絶対認められない」とバスを借り切り、誘い合って道内各地から千人余がかけつけ、市内をデモ行進しました。
「若い人もたくさん参加していて元気がでます」というのは札幌市白石区の老人クラブ会長の男性(89)です。「老人クラブでは、この制度は『死ねということだ』と話しあっていますが、若い人と老人パワーが一緒になって安心して暮らせる世の中にしたい。これは死んでいられないぞ、という気持ちです」
年金者組合道本部の渡部務委員長が開会あいさつ。道広域連合の瀬川誠事務局長が緊張した面持ちで四月から始まる制度を運営する立場から準備状況を説明しました。
認知症の妻と二人で暮らす男性(91)や、新婦人札幌東支部の佐々木トシさん、自交総連道地本の松任正博さんが怒りのメッセージを力いっぱい訴えました。
日本共産党の紙智子参院議員は「福田首相は、『お年寄りに希望の持てる社会を』といっていますが、高齢者に差別医療を押しつけるこんなひどい制度は絶対に許せません。集会を機に反撃しましょう」と語りました。
横路孝弘、逢坂誠二(民主党)両衆院議員も参加し、廃止を訴えました。
札幌西区二十四軒第一町内会長の男性(80)ら三人の町内会長が、国会議員に「中止・撤回を必ず」と応援メッセージを送りました。