2008年2月2日(土)「しんぶん赤旗」
米艦船寄港拒否
小樽市に外務省が「圧力」
道労連が抗議文
北海道小樽市が米海軍第七艦隊の旗艦「ブルーリッジ」の港湾施設使用を断ったことについて、外務省が小樽市に「圧力」をかけたと北海道新聞(一日付)が報じた問題で道労連(全労連加盟)は一日、外務省に抗議文を送りました。
抗議文は「小樽港は、軍港ではないし、まして外務省が口を挟む何の権限もない」と批判。小樽市が「核兵器廃絶平和都市宣言」をしており、「市民の声に基づいて入港拒否することは、極めて正当なこと」であるとのべています。
ブルーリッジは、七―十一日に小樽港に入港する予定でしたが、小樽市は一月二十八日、接岸可能なふ頭がすべて商船の使用で埋まっているとして、ブルーリッジを受け入れない方針を発表しました。
小樽市には、外務省や国土交通省などから問い合わせがあり、外務省日米地位協定室長が東京から同市を訪れ、総務部長や港湾部長らに会って事情を聴取するとともに山田勝麿市長と懇談しました。「道新」は、これらのなかで外務省から小樽市に「圧力」と取れる言動があったと報道しました。
小樽地区労連も一日、山田市長と港湾部長に「外務省の圧力に負けるな」と激励のファクスを送りました。
■関連キーワード