2008年2月2日(土)「しんぶん赤旗」
岩国市長選
首相と直談判覚悟
基地問題解決へ井原前市長
山口県岩国市長選(三日告示、十日投票)に立候補する井原勝介前市長は一日、記者会見しました。このなかで、庁舎建設補助金を一方的にカットするなどアメとムチの手法で再編を進めることはとうてい納得できないとし、こうしたやり方は「国と地方の関係、民主主義と地方自治の根幹にかかわる重大な問題であり、岩国だけでなく全国で起こりうる問題」と強調。「防衛省だけでなく福田総理にも直談判し、考えてほしい。そういう覚悟で臨んでいきたい」と話しました。
井原氏は市長選の最大の争点は艦載機移転問題であり、「選挙結果によって対応は百八十度変わる」と指摘。立候補を予定している福田良彦氏(自民党前衆院議員)は「現実的対応をする」といっているが、現実には受け入れ「容認」であり、「相手が勝てばどんどん進むのは誰が考えても明らか」だと述べました。
井原氏はまた、福田良彦氏に対し、デマや悪口、圧力でたたかうのではなく、正々堂々と公開の場で議論し市民に判断を仰ぐべきだと述べ、公開討論を呼びかけました。公開討論会は市民グループ十二団体が一月二十九日に提案していましたが、福田氏は参加を拒否しています。
■関連キーワード