2008年1月31日(木)「しんぶん赤旗」
米兵が主婦に銃口
基地内からフェンス越し
相模補給廠
神奈川県相模原市の在日米陸軍・相模総合補給廠(しょう)のフェンス越しに、近くに住む主婦が米兵から銃口を向けられていたことが三十日までに分かりました。標的にされた相模原市矢部新町の主婦(49)は、「『えっ私をねらっている?』。こわくて体が硬直しました」と恐怖を語りました。
現場は、JR矢部駅(横浜線)近くの人通りの少ない閑静な県営団地前の路上で、フェンス越しに基地内が見えます。
主婦は、十六日午前十時四十分ころ、自転車で走っている途中、基地内をゆっくりとしたスピードで向かってくる軍用車両三台とすれ違いました。その際、真ん中の車両で銃を構えた米兵が銃口を向けたといいます。車両は同基地内の「ハンビー」(高機動多目的軍用車)とみられています。
問い合わせた市に対し、米軍は二十八日、「部隊防御の訓練で巡回中、警戒のなかで銃をまわしたときに遭遇したのではないか。誤解をあたえたかもしれない」と回答しました。市は同日、「二度とないように。市民がいるときには十分な配慮を」と口頭で申し入れました。
日本共産党の菅野通子市議団長は、「とんでもないことで許されません。この間、ハンビーが街の中を走るなど相模原がこわい街になっていると感じます。今後、このようなことが二度とないよう米側としっかり交渉したい」といいます。
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