2008年1月31日(木)「しんぶん赤旗」
08米大統領選
共和、マケイン氏勝利
前NY市長、指名争い撤退へ
フロリダ州
【ワシントン=西村央】米大統領選のフロリダ州での予備選が二十九日に行われ、共和党はマケイン上院議員が勝利しました。
フロリダ州での結果は、各州での予備選と党員集会が集中する二月五日のスーパーチューズデーに向けた動向に影響を与えるとして注目されていました。
ニューハンプシャー、サウスカロライナの両州に続き三勝目を上げたマケイン上院議員は、イラク増派を主張し続けてきました。
マケイン氏の得票率は36%。二位のロムニー前マサチューセッツ州知事は31%、三位はジュリアーニ前ニューヨーク市長で15%、四位はハッカビー前アーカンソー州知事で14%でした。
共和党の予備選・党員集会では、これまでロムニー氏がネバダ州で、ハッカビー氏がアイオワ州で勝利していますが、フロリダを含め三州を押さえたマケイン氏が優位に立ちました。
三位に終わったジュリアーニ氏は指名争いから撤退し、マケイン氏への支持を表明する見通し。米誌『タイム』(電子版)が伝えました。ジュリアーニ氏は序盤戦を放棄し、フロリダ州での勝利をめざしていました。
民主党もこの日、フロリダ州での予備選として投票を実施しました。しかし、同党フロリダ州支部が党の規則に反して選挙日程をスーパーチューズデー以前に前倒ししたため、大統領候補を選出する全国党大会の代議員の割り当てを認められない制裁を受けています。