2008年1月29日(火)「しんぶん赤旗」

小樽市、米艦入港断る

市民ら運動 商業港を軍港にしない


 北海道小樽市(山田勝麿市長)は二十八日、米海軍第七艦隊の旗艦「ブルーリッジ」の小樽港入港が打診されていたことに対し、受け入れないことを表明しました。

 小樽市は「入港予定の期間中、同艦船が接岸可能ないずれの岸壁も、商船の接岸・荷役が予定されておりますので、岸壁の手配は困難」だと発表。小樽港には、ブルーリッジが接岸可能なふ頭が四つありますが、貨物船やコンテナ船が使用する予定となっています。

 小樽港は、琉球新報がスクープした日米軍事同盟の機密文書「地位協定の考え方」で、「港の優先使用施設としては現在は、小樽、室蘭港がその対象として合意されている」と名指しされており、毎年、米艦船が入港していました。

 今回のブルーリッジは、二月七―十一日に入港予定で、同第七艦隊所属のイージス艦「ジョン・S・マッケイン」が同時期に隣の石狩湾新港に接岸する予定です。

 小樽労連の斉藤豊事務局長は、「私たちが『平和の商業港に軍艦はいらない』と申し入れや抗議行動を繰り返してきたことが影響を与え、市民感情を考慮して市は決断したのだと思う。さっそく、このことを市民に知らせていきたい」と語っています。

 日本共産党の北野義紀小樽市議は「商業利用を理由としているが、事実上の米艦船の入港拒否といえると思う。核兵器廃絶平和都市宣言をしている自治体として、明確に拒否するよう運動を進めたい」と話しています。



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