2008年1月29日(火)「しんぶん赤旗」

08春闘 貧困なくせ

「生活苦しい」が6割

正社員1万円・パート時給100円賃上げを

春闘アンケート


 〇八春闘で、全労連などでつくる国民春闘共闘委員会が行った要求アンケートの集計がまとまりました。正社員とパートのいずれも六割が「生活が苦しい」と回答。賃上げ要求額は正社員で一万円、パートは時給で五十―百円が最多でした。


グラフ

 「はたらくみんなの要求アンケート」は、組合内外の正規と非正規の労働者約十三万六千五百人から集めました。

 生活実感をたずねた回答では、正社員とパートの双方で、「やや苦しい」が四割近くを占めて最多。「かなり苦しい」との回答とあわせると、「苦しい」人が正社員で65・1%、パートで61%にのぼりました。

 パートの時給は、八百円台が21・4%と最多を占め、千円を下回っている人は50・6%でした。

 賃上げ要求額では、正社員は一万円が24・4%、三万円が18%、五万円が13・8%と続き、平均で二万八千七百八十円でした。

 パートの時給引き上げ要求は、五十円19・5%、百円18・8%となっており、百円以上が35%(無回答25・2%)をしめ、平均百五円でした。

 パートに職場の不満を聞くと(複数選択)、「賃金が安い」が36・3%と最も多く、「正社員との賃金・労働条件の格差」が24・9%。雇用契約が更新されない不安を抱く人も9・2%いました。

 正社員が政府に最も実現を求めること(複数選択)では、(1)消費税増税阻止と低所得者への課税強化反対(2)医療や介護、生活保護などの改悪阻止と制度改善(3)年金改善と最低保障年金制度の確立、がいずれも四割台にのぼりました。

 国民春闘共闘委員会ではこうしたアンケートをもとに生計費にもとづく賃上げ要求を積極的に掲げ、「時給千円」をめざす最低賃金闘争とも結んで賃金底上げをめざす春闘方針を決めています。

 すべての組合が「だれでも月額一万円、時給百円」の賃上げなど積極的な要求を掲げて取り組もうと呼びかけています。



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