2008年1月28日(月)「しんぶん赤旗」
梅田氏及ばず
大阪府知事選当選は橋下氏
大阪府知事選は二十七日投開票され、日本共産党が推す「明るい民主大阪府政をつくる会」の梅田章二氏(57)=新=は、前回票を上回りましたが及びませんでした。当選は自民府連推薦・公明府本部支持の弁護士でタレントの橋下徹氏(38)。民主・社民・国民新推薦で元大阪大大学院教授の熊谷貞俊氏(62)は敗れました。
午後九時すぎ、梅田氏が大阪市北区の事務所に姿を見せるとかけつけた支持者は大きなねぎらいの拍手を送りました。
結果をうけてあいさつした梅田氏は、「貧困と格差が深刻な大阪で、私たちの政策は府民の支持を得られているという強い手ごたえを感じました。この府民の声は新しい府政にも生かされるべきだ」と語りました。
大阪市の女性(33)は、「府民のための府政にしてくれるのは梅田さんだと期待していました。残念です」と話しました。
選挙戦は事実上、梅田氏と、橋下氏、熊谷氏の新人三氏の争い。大企業いいなり、ムダな大型開発で五兆円の借金をつくり、府民サービスを切り捨てた「オール与党」府政の継続か、梅田さんで府政をおおもとから変えるのかを最大の争点にたたかいました。
相手陣営が政策を語らず、著名人を迎えるなどの“風だのみ”の選挙戦に終始するなか、梅田氏と「明るい会」は、二万二千人の府民アンケートをもとに暮らし・営業応援の「七つの緊急二百億円プラン」を提案。「大企業いいなり、ムダな開発・借金漬けの府政から、くらし・中小企業応援、ムダ・不正ゼロの府政への転換を」と訴えました。