2008年1月25日(金)「しんぶん赤旗」

抗議のなか再派兵

海自のインド洋再派兵

“米軍の戦争協力はダメ”


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(写真)海上自衛隊横須賀基地へむけ、護衛艦「むらさめ」のインド洋派遣に抗議する人たち=24日、神奈川県横須賀市

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(写真)自衛艦出航に抗議する参加者と、(前列左3人目から)はたの君枝、笠木たかし両衆院比例候補=24日、神奈川県横須賀市

 新テロ特措法に基づきインド洋で米軍艦船への給油活動を行うため海上自衛隊の護衛艦「むらさめ」が二十四日午前、横須賀基地(神奈川県)を出航しました。二十五日に佐世保基地(長崎県)を出る補給艦「おうみ」とともに約三週間後に現地に到着、二月中旬にも給油を再開します。出航に先立ち石破茂防衛相が「一人ひとりが高い士気を持ち、任務を果たしてほしい」と訓示しました。

 横須賀基地前には県内の平和・民主団体、日本共産党県委員会の代表が集まり、抗議文を提出、怒りの唱和を繰り返しました。日本共産党の、はたの君枝、笠木たかし両衆院南関東比例候補が駆けつけ、はたの氏は「アメリカ支援のために自衛艦が出て行くことは憲法を踏みにじるものです。給油を受けた米軍の行動でイラクやアフガンの人たちが傷つけられるのは、絶対に許せません」と述べました。


横須賀基地 住民ら抗議

 「むらさめ」出航に、横須賀基地前で抗議の声があがりました。

 早朝、「給油再開やめよ」などと横断幕を張った、基地前緊急行動の参加者たち。溝口五月生神奈川労連事務局次長は「参院選挙で下された民意を踏みにじる行為は断じて許せない」とのべます。小沢明子さん(米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会)は「米空母配備を問う横須賀の住民投票条例制定へがんばりたい」と語りました。

 午前十時半すぎ、湾上を「むらさめ」の灰色の巨体がゆっくりすすみはじめます。基地に隣接するヴェルニー公園で声を聞きました。

 ものものしい空気に足をとめた横須賀市在住の営業マン(50)は「米国の戦争への協力は絶対ダメだ。日本人が人殺しする結果になったら悲惨だ。日本を自分の意思で決められる独立国にし、アジアで平和に生きていきたい」とのべました。

 「戦争を体験した」という高齢の男性は自衛艦を見ながら「戦争の道にすすむことに反対。米国いいなりではだめです」と語りました。

 子どもをベビーカーに乗せた女性(33)は、「横須賀の艦船がアフガンやイラクの市民を殺す戦争に協力しているんですね。私も力をつくし戦争しない国にしたい」と語りました。(神奈川県・大貫清文)


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