2008年1月24日(木)「しんぶん赤旗」
米兵の無法 国に責任
口頭弁論 遺族、悔しさ訴え
横須賀女性強殺事件
米空母キティホーク乗務の米兵に二〇〇六年一月、神奈川県横須賀市内で殺害された佐藤好重さんの夫・山崎正則さんら遺族が損害賠償を日本政府に求めている裁判の第七回口頭弁論が二十三日、横浜地裁(三木勇次裁判長)で開かれました。
原告本人尋問で山崎さんは、好重さんを殺害し、無期懲役で服役中のリース・ジュニア・ウイリアム・オリバー乗務員について、「殺す訓練をした兵隊でないと、素手で殺すことはできない」と指摘。助けを求める好重さんの声を防犯カメラのビデオで聞いたときの心境について、「私は泣きました。悔しい思いでいっぱいです」と語りました。また、リース服役囚の代理人が、日本では今回の殺人と同様な事件が発生しているとして、普通の強盗殺人事件と同一視していることに対し、「米兵は人を殺すことを訓練された殺人マシン。普通の人が起こした事件とは全く違う」と述べ、国はそのような米兵を受け入れておきながら街で朝まで酒を飲ませているのだから、責任は免れないと述べました。
裁判後の報告集会には日本共産党の、はたの君枝、笠木たかし両衆院比例候補が参加しました。
次回はリース服役囚への尋問が横須賀刑務所内で行われる予定です。
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