2008年1月22日(火)「しんぶん赤旗」
消費税上げ時期示唆
09年度 年金国庫負担増踏まえ
首相
福田康夫首相は二十一日の衆院本会議で、「平成二十一年度(二〇〇九年度)までに基礎年金の国庫負担割合を二分の一へ引き上げるとされていることを踏まえて、(消費税増税を含む税制改革の)早期実現を図る必要はある」とのべ、消費税率引き上げの時期を初めて表明しました。民主党の古川元久議員の質問への答弁。
福田首相は、施政方針演説で「消費税を含む税体系の抜本的改革について早期に実現を図る必要がある」と述べていましたが、その時期は明示していませんでした。
年金などの社会保障財源の確保を口実に〇九年度に消費税増税をおこなうためには、今年秋までに方針を決定する必要があります。こうした考えについては、すでに与党が昨年末に策定した「二〇〇八年度税制改正大綱」に盛り込まれているほか、額賀福志郎財務相も昨年十一月の衆院財務金融委員会での答弁で、基礎年金の国庫負担引き上げなどを理由に、「消費税を含めた税制改革」の必要性に言及していました。
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